« 1970年代中頃 KIDS スリムジーンズ | メイン | 1975年 WORLD WORKERS カーゴパンツ »

2010/05/26

コメント

フィード コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。

scissors

突然の質問で申し訳ございません。
つい先日、これと同じ物をデットストックで手に入れました。

この片面セルビッチを見ていたのですが、これと同じ片面セルビッチで何故か、篝縫いをされております。

ひょっとして、さらにレアなものなんでしょうか?
篝縫いを切った方がいいといわれたのですが、どうでしょうか?

ブログ画像が現物です。

BJ NAGAMINE

ご質問ありがとうございました。

そしてデッドストックのM3002、しかも片耳仕様を入手されたということで、それ自体が結構レアなものだと思います。

ご質問にありましたセルビッジにオーバー(かがり縫い)をかけるタイプですが、私の見る限りでは片耳の3割程度がその仕様となっている感じです。

本来ならセルビッジ部分はほつれないのでオーバーをかける必要性はありませんが、一説には当時の仕様書に〈オーバーをかけること〉と注意書きがしているので、そこがセルビッジであろうとなかろうと、オーバーをかけることを徹底していたらしいです。

セルビッジのオーバーを切った方が良いかというと微妙なところで、考え方によってその答えは変わってくるかと思います。

・耐久性の面から考えると、前述したように切っても切らなくてもセルビッジ部分がほつれることは無いので、特に問題はありません。

・アタリの面から考えると、オーバーを切ったほうが色落ちした時に表生地にセルビッジのアタリが出やすいと思います。

・歴史的な背景から考えると、「セルビッジにオーバーをかける」という一見無意味なことも、当時の日本人の気質や、まだデニムというものを理解しきれていない未熟な部分が垣間見れるので、そのまま着用されるのをオススメ致します。


個人的には切らずにそのまま着用されて、いつかどこかで話のネタにでもしていただければ嬉しいかなと思います。

またご質問などございましたらお気軽にご相談ください。

Scissors

BIGJHON 御担当様
返信コメントありがとうございます。
歴史を物語るデニムとわかりました。
友人と、このセルビッチについていろいろ予想していました。
まさに、当時の日本人の細やかさ、優しさで作業されたのだといっていたのが正解ですね。
また、宜しくお願いします。

ザッキィ

自分も、このM3002を親父から譲ってもらい大事に部屋に飾っています
普段は復刻のM3を愛用してます

ちょっと気になりM3002の裏地を見ると セルビッジではなく 普通の平織りで
両方オーバーロックで処理されてます

セルビッジのタイプと平織りタイプ  どちらが古い時代の物なんでしょうか?

内タグはpri-shrunkと書いてあるので usa生地のこのモデルだと思います

BJ NAGAMINE

>Scissors様

60〜70年代、日本ではまだジーンズづくりについてのルールや技術が確立されていない時期だったので、今回のように今見ると不思議で謎なディティールや仕様が見つかったりします。
それを解読するのも面白いので、ぜひまた気になることなどあればお聞かせ願えればと思います。


>ザッキィ様

M3002とM3の両方を所有されているとはすごいですね。
ディテールを見比べたりできますし。

M3002に関しては片耳であったり無かったりすることは珍しくなく、当時はセルビッジの生地であってもセルビッジを使うことは徹底されていなかったようです。

裁断の段階で切り落とされたり...といった具合に。

なのでどちらが古いということは一概には言えず、ボタンやラベル、織りネーム、ジッパー、リベット、縫製仕様等の複合的な要素で時代を見極めるのが一番正確な判断になるかと思います。

ザッキィ

bj nagamine様 なるほど奥が深いですね おもしろいです 親父が1969年か70年に、どうしてもジーンズが1本欲しかったそうです (ジーパン)言うてました

確か3000円したかしないかぐらいだったらしいです 田舎なんで当時はジーンズ履いている人
は、まだ少なく目立ってカッコよかったらしいですわ 親父はusa生地とかtalonとかまったく意識せず 当時は誰も気にもしなかったと言うてました むしろ自分が言うまで
bigjohnをアメリカのメーカーとずっと思ってたそうです(笑) なにせ思い出のm3002なので大切にしたいと思います 

今の時代 いろいろ大変でしょうが・・昭和の歴史あるジーンズメーカーbigjohnさんを影ながら応援しております 次はRAREを買います 

BJ NAGAMINE

当時の値段は確かそのくらいだったと思います。
通常の5ポケットのもので2500〜3000円ですね。

そして弊社に限らず各日本のメーカーもアメリカからやってきたという世界観を出すために、
モデルに外人を使ったり、広告に日本語を使わなかったり、ブランド名をアメリカっぽくしたりしていました。

なので今でもBIG JOHNはアメリカのブランドと思っていらっしゃる方も多いですね。

ぜひ日本のクラフトマン精神が詰め込まれたRAREをご体感いただければと思います。

ナオト

ジャストサイズLot38W31L31のM3002を入手しました。
デッドストックではないですが、濃紺です。
黒い糸で手縫いで裾上げしたように見えます。

耳はないですが、生地はセルビッチでしょうか?

股上が27cmくらいでスリムなので、
今穿いてもあまり古さはないと思います。
せっかくのジャストサイズなので、
裾をチェーンステッチに直し、
穿いて色落ちを楽しみたいと思っています。

このページには生地は日本製とありますが、
ビンテージな色落ちは期待していいでしょうか?

BJ MATSUDA

ナオト様
コメントありがとうございます。
貴重な商品をゲットされたようで、羨ましい限りです。
使用されていた生地がセルビッチデニムかどうかですが、片耳でもないようですので
おそらくセルビッチデニムではない可能性が高いです。しかし、絶対とは言えません。
当時は作ればその分だけ売れていった時代です。また、この品番は必ずこの仕様でという
拘りはありませんでした。工場に14オンス位のデニムがあったら、片っぱしから
縫製していったという事です。

1973年に純国産ジーンズが作られますが、当時の日本製の生地は表面がフラットで
若干のシボ感があります。いわゆるバキバキのくっきりした色落ちは期待できませんが、
当時らしいきれいな色に変化していくと思います。

是非、履き込んでいただいて当時の色落ちを楽しんでください。

ナオト

お返事ありがとうございます。
日本製の生地は表面がフラットで若干のシボ感ですか。
自分が触った感じはボコついてて、足は結構ねじれてます。

あとこのページの写真と違うところを2個見つけました。
・ジッパーはSCOVILL。
・コインポケットの角が四角に縫われた上に"\"と斜めに縫われてます。

穿いて色落ちすれば日本製かどうか分かりそうなので、
それも楽しみに穿きたいと思います。


以上


この記事へのコメントは終了しました。

BIGJOHN OFFICIALSITE