どもっ
前回の予告通り、今回は加工編いっちゃいましょ~
ジーンズ加工って結構好き嫌いが出るんですよねぇ~。。。
やっぱりジーンズは自分で自分の味を出すものだろ~のリジッド派
色落ちしたものは嘘くさい加工物より古着だろ~のUSED派
など様々。
確かに自分で穿きこんだ物や古着は最高にカッコイイ
でもなかなか理想の色に近づけたり、最高の古着を探すのって難しいですよねっ
そこで考えた結果、
見つけ出した最高に良い古着(穿きこんだ物)を本当にリアルに作れたら、
嬉しくないっ
…っという事で加工の開発がスタートしました。
協力をお願いしたのは、島根に居を構える西の技巧派集団『仁多産業』
量産化の為の機械に頼ることなく、ひたすら自分達の腕だけを信じ、スキルを磨き続けた
加工のプロ集団です。
ジーニング以外のファッション業界でもここの虜になったブランドは数知れず。
ブランド名は言えませんが、ビックリするようなブランドが多く利用している加工工場です。
そんな仁多産業のほとんどが手作業による加工によって古着を完全再現いたしました。
ここで使う『完全再現』はハンパ無いっす
ほんっとに古着が出来ました。
では、もったいつけるのはここまでにしておいて
詳細の紹介をしていきましょうか?
まずこのモデルで切っても切り離せないポイントは、
色目と表情。
青みの強い独特のキレイなブルーに
明らかにアメリカ製デニムとは一線を引いたキレイでフラットな表情。
これはこの生地とこの加工で無ければ絶対に作りだす事が出来なかったといっても過言ではない
、ですが。。。
この二点が一番の特徴にも関わらず、写真だと表現しきれない
…申し訳ないです。。。
代わりに写真でもわかる他の特徴をズラーっと紹介していきます。
まず、普通はしないコレ↓
ジーンズの脇のアタリって結構キレイに付けたいポイントの一つだと思うんです。
しかし今回は古着でよくある捻じれて途中で片倒れしているのを再現。
これはレプリカのように意識しながら穿きこんだのではなく、ただ生活の相棒としてなんの意識もせずに
ジーンズをひたすらに穿き続けた結果なるものです。古着とかではたまに目にしますよね。
これによって絶妙の脱力感が出ます。
『えっ、俺別に気張ってないよ。』感が出ます。そういった方がコーディネートが決まるんです
裾の仕様はもう紹介済みですよね??
では続いてはコチラ↓
穿きこむと絶対こうなるんですが、加工だとなかなかリアルに再現出来にくいんです。
でもコレ超リアルです。
やりすぎてない感がGOOD
あとこのナチュラル感満載のヒゲ
よく加工物で見られるパキパキのヒゲは細身のパンツや生から気合穿きした際に付くんですが、
古着ではそこまでの気合い入ったものは無いです。
むしろボヤーっとしてでも確実にそこに年月が窺えるものが多いんです。
それこそが古着の味
ちなみに膝裏はこんな感じ↓
こんな感じなるんですよね~。。。
続いてはコレ↓
ポケット口の三つ巻き仕様の所のアタリも良い感じですっ
んで、僕の好きな『時計落し』。
絶妙でしょ??
オーラ放ってます
ちなみにこんな変化も起きてます。
写真の都合上、真鍮みたいに見えますが、正真正銘の鉄から発生した錆
ちなみに裏返すと
昔は縫製時に打っていたんですが、今回は加工物という事で、加工後に打ちました。
人には見えないけど、脱いだ後のジーンズを見てニヤッとして下さい
今回でも本来の半分も言い切れてないんです。
やっぱり、写真だとちゃんと色味や雰囲気が伝えきれない。。。
店頭もしくは購入されてジックリと見まくって下さい。
逆に質問などして頂ければ、幸いです。
僕の所にだけコメントが入ってこない事に若干寂しさを覚えている今日この頃ですので。。。
ぜひ語りあいましょう
>捻じれて途中で片倒れしているのを再現
そこリアルですけど、けっこう勇気が必要な加工ですね。
投稿情報: 87分 | 2010/01/29 23:46
>87分様
コメントありがとうございます。
初コメント嬉しいですっっ♪
そうですねぇ~
結構ジーンズ穿きこみする上でも脇のアタリって気にするポイントですから。。。
でも今回のこのアタリ感のおかげで、穿いている姿を見ても、加工物の偽物感は無く、
『古着??』って思えるオーラを放ってますよ☆
これからもこういった今までの常識を変える作業に挑んでいきます。
ぜひ実物を見られた際にコメント下さい。
今後も色々な方の意見でBIGJOHNは進化していきます!!!!
shimadaでした。
投稿情報: shimada | 2010/01/30 09:08
確かに古着でもサイドシームが上から下まで全部奇麗に開いてるヤツは、そんなにないですからね。
クッキリしたヒゲやハチノスが好まれるのも、ここ数年の傾向ですし。
>ぜひ実物を見られた際にコメント下さい。
実物を見るのが楽しみです。
投稿情報: 87分 | 2010/01/30 16:38
>87分様
うっ…嬉っ…嬉しいです(涙)
そういったお話をしたかったんです。
そうなんですよねっ!
結局、穿きこみていう概念自体90年代に日本で
生まれたもんなんで、古着とは全く別物なんですよねぇ~♪
特にそれがジャパンジーンズになればなおさら。。。
ちなみに僕が思うに誕生して43年経った今、新しいファッションシーン
としてジャパンヴィンテージが熱くなり出すと踏んでいます。
そういったジャパンジーンズ特有の脱力感が今のファッションシーンに
上手く馴染む気がします☆
ファストファッション×ジャパンヴィンテージ
はたまた
ハイブランド×ジャパンヴィンテージ
で
JPMix(ジャパンミックス)
コレ次のトレンド決定(注:僕の勝手な考えです)
shimadaでした。
投稿情報: shimada | 2010/01/30 18:03
はじめまして。いつも楽しみに見ています。
バックポケットの直線ステッチですが、微妙にギザギザになってませんか?
何かしら工夫があるのかなと感じました。
投稿情報: smooth | 2010/01/30 22:37
>smooth様
コメントありがとうございます。
そこに気付かれるとは…やりますねぇ~。
実はコレは工夫という程の物ではないんですが、、、
そもそもバックポケットのステッチの持つ役割なんですが、
ブランドアイコン的なものと補強布を押えるという二つの意味を持っていたんです。
しかし、開発当時の見本にされたようなアメリカのジーンズには補強布は付いておらず
(※基本的に補強布はかなり初期の方に見られたディテールで50~60年代にはほとんどのジーンズに付いていなかった。)
ブランドアイコン的要素で採用されていた。
その為、一枚布の状態でステッチをタタいているので、上糸が浮きギザギザに見えるんです。(※時代によっては量産の為にバックステッチも環縫いによるタイプもあって、そういった物は浮かずに馴染んでいたりします。)
なので、よくジャパンジーンズの古着などを見つけた時にバックステッチが外れているのは、こういった理由があるからなんです。
こういった所にも目を向けながら、ジャパンヴィンテージの経年変化の特徴の一つとして味わって下さい☆
shimadaでした。
投稿情報: shimada | 2010/02/01 09:50
デザイナー的視点には反するかも知れませんが、ジーンズ好きの一人としては
まず「リジッド」あっての加工モノと考えてしまいます。
いくらヒゲやハチノスが綺麗に出ていたとしても、実際に履いてみて
自分のヒザや太ももの位置と異なるアタリが出ていると正直残念な感じです。
加工全てを否定する気はありませんが、ヴィンテージをウリにしておきながら
加工のみの商品展開、というのは「育てる派」として、あんまりに寂しいです。
あと、わたくしのようなオッサンが色の薄いデニムを履くと、気をつけねば
みすぼらしいだけになってしまう、というのも理由のひとつだったりします。
昔からBIGJOHNを履いていたオヤジ的には、その当時古着や加工という
概念があまり無かったので、なかなか馴染めない、という・・。
ターゲットをいくつくらいの世代に絞ったMDなんでしょうか?
ケミカルウォッシュなんてものが流行った時代もあるにはあったんですけどね。
投稿情報: オッサン | 2010/02/02 21:25
>オッサン様
…オッサン様って変な言い方ですね(笑)
コメントありがとうございます。
まずご質問があったターゲットの件なんですが、
我々としてはターゲットを年齢で区切っていません。
あくまでもマインドをメインに考えています。
一つの概念に囚われることなく、ジーンズ(デニム)を楽しむ方に
向けての物作りになっています。
リジッドに対する問題なんですが、
今回のリリースは3部作によって構成される物で、それぞれを異なった
シーンでピックしていただける様に作成しております。
今回のJAPANモデルの古着復刻、FIRSTモデルのリジッド、PROTOモデル
のワンウォッシュ。
シルエットも生地も異なるこの3タイプをそれぞれ楽しんで頂く為に、
こういった手法を取っています。
『育てる派』のオッサン様にはFIRSTモデルをおススメ致します☆
またARCHIVEシリーズ自体が今回に限った物ではなく、今後も様々な改革を
続けていくつもりです。
ご指摘いただきましたJAPANモデルのリジッド版も今後検討していきます。
僕の持論なんですが、
ファッションはルールや正解・不正解なく楽しむ物だと考えています。
お歳を召されているからこの色が合わないといった事はなく、この色のジーンズを
穿く為に何のTOPSを合わせばカッコ良くなるんだろう?と楽しみながら悩む事が
『ファッション』だと思いますよ!
否定ではなく、肯定の元、ファッションと向き合ってみられてはいかがでしょうか??
ちなみに、
僕が今欲しいパンツの一つにブラックケミカルのスキニーがあります。。。
時代は常に繰り返しながら、進んでいます。
投稿情報: shimada | 2010/02/03 10:01