コツコツと続けてきたレアジーンズ講座も今回で5回目。
初期レアvs後期レアの、こまかい違いの話がまだまだ続きます。
今回のテーマはファブリックサイン。
ご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、レアデニムには裏にファブリックサインがあります。
その文字は「Big John Rare Denim」。
ビッグジョンが誇る最高峰のデニム生地ということを証明しています。
初期レアでは黒の文字で入っています。
一方これが後期レアになると青文字に変わります。
この違いは前回の織りネームと同じく、1989年を境に変わりました。
果たしてその1989年の出来事とは?(もう少し引っ張らせてください)
では、新レアではこのファブリックサインはどうなったのか?
デニム裏に文字がはいるのではなく、左ポケットスレーキに「坂本藍聖」という落款が入ります。
これは今回の新レアデニムを「藍聖デニム」と名付け、坂本デニムの坂本恭士会長が認めた至極のデニム生地の証明です。
ポケットスレーキに名を入れるようにしたのは、実は穿き込みサンプルの段階で決まったことでした。
それはまだサンプルを穿いてテストをしている時、坂本デニムさんを訪れる機会がありました。
そこで坂本恭士会長にお願いして、そのポケットスレーキに名前を入れてもらったことがきっかけです。
テスト段階ながらも藍聖デニムに惚れ込んでいたボクらは、ぜひ名前を入れていただき、ジーンズ自体にクラフトマンの魂を注入していただきたかった。
そして実際に入れていただいたのがこのジーンズ。
左のポケットスレーキに入れていただきました。
やはり名を入れるということは、魂が宿ることを意味するのか、いつもこのジーンズを穿く時に目がいくわけですこの名に。
すると気持ちがやはり引き締まるというか、「職人のジーンズ」を穿いているような、どこか神聖な気持ちになってくるわけです。
長年ジーンズを穿いていて、このような気持ちになるというのは初めてで、自分自身とても新鮮で衝撃を受けたことでした。
そこで今回の新レアでは「坂本藍聖」という名をポケットスレーキに入れていただこうと、皆で意見が一致しました。
再度坂本デニムさんにお邪魔し、その我々の主旨を伝え、快く承諾していただきました。
その時の写真がこの1枚。
坂本恭士会長(左)と坂本量一社長(右)
坂本藍聖の落款を試し押ししているところで、
この時の落款が新レアの左スレーキに押されているのです。
新レアを穿く時には、このポケットスレーキにもぜひ刮目してみてください。
これまでに感じたことのない気持ちになるかも?
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