初期のレアはシングルで、後期のレアはチェーンで仕上げられていることは前回で申し上げた通り。
そしてどちらの方法で裾上げするかは好きなアタリの方を選んでいたただきたいと思ふのです。
では「一体それはどう違うのか?」を社員所有のレアジーンズの実例を見ながらご説明致します。
まずはシングルステッチで裾上げしたもので、「レアはシングル派」の私自身が穿き込んだレアから見てください。
よーく見るとお分かりのようにアタリが垂直に縦に入っているのがわかるでしょうか?
これがいわゆる「ハシゴアタリ」です。
これがシングルステッチの裾上げによるアタリ方の代表例だと思っていただければと思います。
一方、本社配送部オクダ氏のレアジーンズを見てみましょう。
こちらはチェーンステッチでの仕上げとなっています。
これまたよ〜く見ないと見落とすレベルですが、さきほどとは変わってアタリが斜めに入っています。
これが「綱アタリ」と呼ばれるもので、一般的にはヴィンテージのアタリ方と言われているものになります。
これはチェーンステッチによる効果と、縮率が大きめで、スキューのかかっていない生地との相乗効果で発生しやすくなります。
さらに言えば、折り返し幅や縫い代の調整や、若干ずらしてから縫うことで、より斜め具合が顕著に現れる裏テクも存在します。
こうして考えてみると、「たかが裾されど裾」といったようにその人なりのこだわりが見えてくると思います。
ただし、チェーンステッチで裾上げしてくれる場所もそう多くはないので、ご近所で探すだけでもなかなか大変かもしれません。
ビッグジョンオンラインショップの場合は、チェーンステッチでの裾上げ可能となっておりますので、NEW RAREをシングルで仕上げるのか、それともチェーンで仕上げるのか、お好きな方をお選び下さい。
NEW RARE lot.R008 ONLINE SHOP
※32〜36インチがSOLD OUTになっており、28と30インチが残りわずかとなっております。
SOLD OUTの場合大変ご迷惑をおかけしますが次回生産までお待ちくださいませ。
それでは次回はまたレアの初期と後期の違いについてご説明したいと思います。
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