昨年より欧米を中心に発売が開始されたBIG JOHNのM1シリーズ。
M3が60年代当時の名品〈M3002 スリム〉の頭文字からとったのに対し、
M1はBIG JOHNのメイン品番〈M1002 ストレート〉の頭文字をとって名付けられました。
70周年の節目に企画されたARCHIVEモデルのように、各年代のM1002の特徴をベースとしながらも、
生地やフィット感など現代のエッセンスを加え進化させたモデルです。
簡単に言うと現代版M1002がM1になります。
シルエットが選べるM3シリーズに対し、M1シリーズは1シルエットのみ。
しかし生地が4種類の中から選べ、しかも全種類セルビッジの生地を使用しているのがひとつの特徴です。
現在海外のセレクトショップにて大好況なM1シリーズですが、日本国内では昨年末ONLINE SHOPにて〈KOIAI〉〈KURO〉が発売されました。
また先日Masaokaがブログで紹介したように現在ではWhite worksのみ国内では販売を行なっております。
そして今回は〈RURI〉と〈GUNJO〉が期間限定でONLINE SHOP 及び White worksにて登場です。
ちなみに現在私がR008と並行して着用しているのが下にある〈GUNJO〉になります。
これで大体2ヶ月くらいの着用日数になり、最初の1ヶ月はリジッド穿きで、そしてワンウォッシュして今に至ります。
写真左) M1の全種類に共通している革ラベルはやや厚めの山羊革。経年変化が楽しみな素材です。
写真右) ややタイトめに穿いているので腰ヒゲも思いのほかクッキリと付きました。
写真左) 経緯ともにレーヨン素材のピスネーム。穿いていくと画像のようにクルリと丸くなるヴィンテージ感がたまりません。
写真右) ヒザ裏もやはりややタイトめに穿いているのでスプリング状態に。
M1のどの種類にも言えるのですが、このGUNJOの特筆すべきところはやはりそのファブリックにあります。
まずは色。
画像ではなかなか伝わりにくいかもしれませんが、一般的なセルビッジデニムにはまず存在しないであろう色みが特徴です。
それもそのはず。国産初のデニム生地KD-8を現代版に進化させたのがこのGUNJOの生地で、まだロープ染色の技術が未熟な70年代前半のインディゴの色みが浅く赤みのあるブルーデニムを再現しているからです。
逆に現在ではこのような色みのブルーデニム、とりわけセルビッジデニムに関して言えばほとんど見当たりません。
さらに糸や織りに関しても、[ムラをゼロにする]という通常の概念とは違った試みをしました。
生地開発の担当者にも「本当にムラゼロでいいんですか?」と最後まで何度も何度も確認されたほど。
ムラをゼロにすることによって当時の生地感により近いフラットな顔つきが再現されました。
古くささは全くなく、逆にどこかアーバンな空気感さえ感じさせてくれます。
またオンスに関しても、当時のKD-8と同じ14.5オンスのややヘビーで肉厚のある生地を再現し、KD-8の特徴を取り入れつつも、さらにそれをセルビッジ化するなど現代の価値観とともに進化させたのがこのGUNJOの生地です。
しかも耳にはBIG JOHNのキーカラーである赤と黄をオリジナルファブリックの証として表現。
遠目から見ると赤耳に見えるのですが、よーく見ると黄色の糸も通っています。
今まで穿いてきた生地とはまた全然違うので、その色落ち具合を結構楽しみにしています。
70年代のようなスカっと抜けた爽やかなブルーになることを期待してコツコツと穿いていきたいですね。
一方RURIは1967年M1002 PROTO MODELで使用されていたコーンミルズのセルビッジ生地を、
現代版として焼き直し、欧米で最も人気のあるファブリックです。
当時の浅い鮮やかなブルーを再現しつつも、ブラッシングデニムであった生地を極力ムラを少なくするなどアレンジを加え、
アーバンな顔つきを目指した14.5ozの生地。
日本の染色技術によって、通常よりもディップを極端に少なくすることによって、浅く鮮やかなブルーを引き立たせ、
赤味を抑えた日本の伝統色である瑠璃色を再現しました。
なお〈GUNJO〉と〈RURI〉は現在ONLINE SHOPにて予約受付を行なっておりますので、ご購入は以下のページをご覧ください。
M1 第二弾予約
http://www.bigjohn-netshop.com/fs/jeans/c/M1-2
またWhite worksでも〈GUNJO〉〈RURI〉ともに3月中旬に入荷致しますので、こちらもご来店お待ちしております。
(海外モデルということもあり、他に国内での販売予定はまだなく、お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、なるべく早い段階で国内でも展開できればと思っています。)
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