先の記事でシマちゃんが述べましたが、先日山口県にあるビッグジョン平生工場に行ってきました。
目的は来年早々に発売されるビッグジョンアーカイブシリーズ第1弾、M1002 JAPANモデルの縫製確認について。
仕様書をパっと見ただけでもクラっとするくらい細かい指示がみっちり書かれているM1002 JAPANモデル。
その縫製がはたして問題なく進むことができるのか!?
朝早く起きて児島から車で平生工場にレッツゴー
この日からおとづれた寒波に負けることなく昼前に無事到着。
↓ 工場に入ってみると、早速M1002が縫製ラインに突入していました!!!
↓ みんなで隅々までチェックandチェック。
↓ さらにデザイナーのシマちゃんが目をじっとこらしてチェック。
そんなに見たらジーンズに穴があくよ。
ボタンの打ち付け方やちょっとした縫製の修正はあったものの、この難度の高いM1002JAPANモデルの縫製をほとんどの点で問題なくクリアー。ひと安心
ここからはこだわりの各パーツをご紹介。
↓ 加工後に抜群のオーラを放つ紙ラベル。ヴィンテージのM1002ではLotに「M1002」の印字は入っていませんが、今回の復刻バージョンではサイズ表記と連動した「M1002」の印字入り。雰囲気あります!そして縫製手法もこだわりアリの自信作。
↓ 最後の最後までこだわり抜いたボタン。70年代のBIG JOHNオリジナルボタンの雰囲気を超リアルに再現。丸みをおびたロゴの彫りと、酸化によるムラ感を手作業によって表現した秀逸のディテール。
↓ そんなに表立ったディテールではありませんが、社内でもキュン度の高い品質表示。現在の品質ルールは守りつつも雰囲気は70年代のままに。
↓ ピローンと裏返すとキュン×2倍。
英語による表記です。
↓ 僕らが訪れたその日の昼にちょうど届いた鉄リベット。
こちらもボタンと同様手作業によるムラ感を再現。
↓ コインポケットの縫製は裏から見るとよくわかります。一筆縫いによる縫製。途中、一針だけずらすという「一針ずらし」を完璧に再現。相当苦労したそうです。。。
↓ 縫い付けられる前の紙ラベルと品質表示と織りネーム。ここだけ見てたらもう気分は1970年代!
↓ 1972年に完成した国産初の生地を、今回試行錯誤を重ねてやっと完成した生地。
1972 JAPAN DENIM(14.5 oz)
この生地をさらに加工することによって当時の色落ち感に可能なかぎり近づけることができました。
2メートル分ほどカットしてもらって、本社資料室へ殿堂入り
本社にお持ち帰りです。
今回のM1002 JAPANモデルは文字通り「JAPAN」にこだわった一品。
生地、縫製、加工、付属 ...どれもALL日本製。
アメリカから生地を輸入してきた60年代からずっと日本人が夢に描いてきた「純国産ジーンズ」。
ビッグジョンが1973年に完成させたモデルです。
海外生産が主になっているジーンズ業界で、僕たちも今一度「日本製」ということを考えさせられたいい機会でした。
そしてこの日のお昼のご飯もそのいい流れがきてました。
ザ・日本の弁当、日の丸。
これももちろん、
これを待っていました!
HPや雑誌では洗い加工されたものがありますが
ぜひこのままリジッドで発売してください
価格はいくらですか?
発売日はいつですか?
投稿情報: bjf | 2009/12/21 17:12
来年1月末頃に発売されるM1002 JAPANモデルは加工のみになりますが、
僕も縫いあがってきたリジッドを見て、非常に面白いなと思いました。
今回リジッドの穿き込み用サンプルを数本抜いてきたので、
これを社員に穿いてもらってどのように変化していくかをレポートしていきたいと思います。
それを分析していってリジッドでも商品化できるかどうかの判断になるかと思います。
レポートについては当ブログにてスタッフがUPしていく予定ですので、
どうぞご期待ください!
投稿情報: ナガミネ | 2009/12/21 18:13
リジッドから履きたいです
なんとか発売してください
あとジージャンやデニムのベストも欲しいです
投稿情報: bjf | 2009/12/21 20:17
通販のみでもいいからリジットで売ってほしいですね。
投稿情報: 87分 | 2009/12/21 21:23
■bjfさんへ
さきほどの返答についての追加ですが、M1002 JAPANモデルは1月末〜2月上旬発売予定で、価格は18,900円(税込価格)となっております。
リジッドから穿きたいというご意見、ほんとうにありがとうございます。
今回は加工モデルですが、もしリジッドだと価格ももう少しおさえることも可能だと思いますので、
ぜひ前向きに考えていきたいと思います。
実際に平生工場で縫い上がってきた生のM1002を見ると、「あぁ〜こういうジーンズって今なかなかないよな〜」とすごく新鮮にうつりました。リジッド推進派として僕もできるかぎりプッシュしていきたいと思います!
デニムジャケットやベストもありですし、他にもこの生地を使ってシルエットバリエーションもあったらどうですかね?
レギュラー/細め/太めのストレート三種、ブーツカット、そしてビッグジョン王道の4パッチベルボトム。
う〜ん、夢は広がるばかりですが、他にもご意見あればぜひいただきたいと思います☆
■87分さんへ
来年から当サイトでもオンラインショップが立ち上がる予定ですので、
87分さんのご提案のようにオンラインショップ限定で販売する方法もありますね。
「普通にいいジーンズを穿きたい」というご意見は社内外ともに多く耳にするので、
国産第1号のデニム生地を復刻した今回使用している「 1972 JAPAN DENIM」を
リジッドから穿けるとそれが体現できるかもしれません。
また後日ブログでも詳しく紹介するかと思いますが、現在市場に出ている生地は「黒っぽい」のがほとんどで、
これだとあの綺麗な70s'ブルーは生まれないんです。
この1972 JAPAM DENIMは画像で伝わるかどうかわかりませんが、「赤っぽい」のが特徴で、
これがあの独特の綺麗なブルーを生み出すミソとなっているわけです(詳しくは企業秘密なので書けませんが・・・)。
70年代の国産ジーンズ特有のあの綺麗なブルーを、今一度体験できるとなると胸躍ります!
同じリジッド推進派として後押しをお願いします☆
投稿情報: ナガミネ | 2009/12/22 09:41
うわ~、すっごく楽しみですね!
ワールドワーカーズでもそうですが、
気合入りまくりの展開にいつもワクワクしています。
無理なお願いかもしれませんが、
ぜひ、ぜひ、この生地でテーラードの4thをお願いします!
メイドインジャパンでテーラードのようなシルエットのものって
意外に無いような気がしますし、いかがでしょうか~。
投稿情報: retron | 2009/12/23 00:18
■retronさんへ
作っている自分たちでもワクワクするので、それが少しでも見ているユーザーの方に伝われば嬉しいですね!
ビッグジョンもワールドワーカーズも来年の70周年にむけてアクセル全開していきます。
この生地いいですよね?
いや、実際素晴らしい生地なんです。
現在となってはまず市場で見ることない面構えですし、70年代を過ごした人だったら懐かしく思うかもしれません。
テーラード×1972 JAPAN DENIM、そのコンビネーション全く思いつかなかったです。
テーラードのスタイルが股上が若干浅くて、細みのシルエットになり、
1972 JAPAN DENIMが14.5ozのしっかりとした生地になるので、生の生地でやった場合、最初は足が曲げれないくらい手ごわいかもしれませんが、加工バージョンだったらもう少し柔らかくなって穿きやすくなるかも。
まぁでもリジッド推進派のボクとしてはこの生地を使ったリジッドテーラードも見てみたいところではあります。
ちなみにtetronさんが頭に思い描いているのはテーラードの中の、テーパード/ストレート/シューカットのどれでしょうか?
投稿情報: ナガミネ | 2009/12/24 09:25
ナガミネさん、ありがとうございます。
私が思い描いているのはシューカットになります。
実際にテーラード2ndのシューカット(濃紺)を履いているのですが、
あの股上の浅さ具合と全体のシルエットバランス、
そしてブーツ、ドレスシューズ、スニーカーと
靴を選ばずキレイにはけるところに感動しました。
普段、ブーツカットはちょっと癖があるかな?と
ストレートばかり履いていたのですが、
テーラードシューカットのシルエットの良さには驚きました。
生地へのこだわりと、シルエットへのこだわりは、、
純国産生地×平生工場×テーラード=「まさにこだわりの手仕立て」だと
勝手に想像を膨らませたりしています。
ぜひご検討をよろしくお願いします~!
投稿情報: retron | 2009/12/24 21:08
■retronさんへ
なるほど、やはりシューカットですね。
あのヒザから裾にかけてのフレアー感は僕も絶妙だと思いますし、靴も選ばないところがGOODです。
1972 JAPAN DENIM × 平生工場 × The Tailored、う〜んたまらない組み合わせです。
これぞ仕立て屋って感じですね。
さらに実際に採寸するところから始まったらもうこれ以上ない仕立て度です。
こちらも検討を前向きに考えさせていただきますので、またご意見等ございましたらぜひコメント投稿してください☆
投稿情報: ナガミネ | 2009/12/25 19:34
1973のリジッド期待しています!(今回の加工バージョンはスルーします)
ほんと生から履いて自分の皺をつけたいですし色落ちの過程もみたいです。
ぜひ安く!早めに出して下さい。この記事の写真にあるサンプルも特別に売ってほしいくらいです。
それとこんなシルエットのジャケットも懐かしさを感じさせます
http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f79124326
僕世代ではこの五角形に赤字に黄色のタグが印象的で、父が履いていましたし当時は僕は小学生でしたが半ズボンも履いていました。
投稿情報: bjf | 2009/12/28 00:25
■bjfさんへ
1973リジッド計画、実現するように動いてみます。
この生地を作っている段階でも、「いい生地だなぁ〜。加工するのがもったいないくらい。」
という言葉が社員から出るくらい素晴らしい生地です。
もし実現したとしても最初は試験的な要素が強いかもしれませんが、
いずれは買いたいと思う時に買えるような定番的なアイテムとして定着できれば理想ですね。
何か新しい動きがあれば、またブログでUPしていきたいと思います。
サファリジャケットみたいなやや長めの着丈のデニムジャケットは70年代を代表するトップスだと思います。
ウエストがきつめにシェイプされているのが特徴ですね。
ボクも父親世代がBIG JOHNを穿いており、その子供がBIG JOHNのオーバーオールを着ていた時代ですので非常に懐かしく思えます。
投稿情報: ナガミネ | 2009/12/28 09:19