以前コメントでリクエストのあったアーカイブシリーズのシルエット比較をご紹介したいと思います。
発売順に説明していくと、まず今月末発売予定のM1002 JAPAN MODEL。
1970年代のM1002が元ネタとなっており、当時の裾まで一直線のややワイドなストレートを再現。
裾を解いた仕様はなんと「父から息子へのおさがり」が隠れコンセプトになっており、息子が父より成長したためにレングスを裾を解いて延ばしたという設定。
国産第1号の生地を徹底的に再現した独特のブルーが今みるととても新鮮に映ります。
そして3月発売予定のM1002 FIRST MODEL。
初めて日本人体型にフィットするようにパターンメイキングを施したジャパニーズフィットストレート。
欧米人に比べてヒップが貧弱な日本人にもフィットするように改良され、バックポケットも小さめに設計し、スッキリとしたバックスタイルが特徴。
また、3モデルの中で唯一のリジッド仕上げになっていますので、光沢感がありキレイめの表情をしています。
そしてトリと努めるのが幻のM1002と言われるPROTO MODEL。
戦後、アメリカから中古ジーンズを輸入していたマルオ被服。
当時輸入していたそれらは、50年代のアメリカ衣料がメインであり、ビッグジョンが作り出した第1号のこのモデルもそのアメリカ衣料を見本にして、見様見まねで作りだした1本でした。
そのため、ダックテイル仕様になっており、ヒップ部分に余りができるのが特徴で、3モデルの中でも一番アメリカ面したジーンズになります(特に生地も縫製もアメリカ製なのでよりそれらを引き立たせます!)。
まだ日本人体型に沿わない粗削りな原型(PROTO)の姿が当時のストーリーを感じます。
中古ジーンズのような着用感を穿いた時に感じるように3Dパターンを採用し、ネジレとヒザ抜けを再現するというかなり高度な技術を用いています。
三者三様のシルエットのアーカイブシリーズ。
みなさんのお好みはどれでしょうか?
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