今回は袖についてご紹介させて頂きます。
袖部分は2枚の生地で構成されているため、前後2箇所を縫製する必要があります。
ここでも見た時のバランスを考慮し、糸色を選んでいくことに。
前側の糸は同色の2本線。
次に後側の糸は金茶と同色の2本線。
前側はパーツが多く、金茶の糸だとうるさくなる。
なにより肘の曲げ伸ばしによるハチノスが出てきた時にステッチの色が邪魔をしないことを重視した選択。
これに対して後側はパーツ数も少ないため、メリハリをつける意味でも金茶を使う。
ただ2本とも金茶だと身頃とのバランスが悪くなるため、1本は同色に。
結果、藍聖デニムを引き立てる最良の配色になったと思います。
続いて袖の開閉部分の補強について。
リベット+カン止めでしっかりと補強。
このリベット、鉄製のものを純銅が打ち抜くR008と同じ仕様になっています。
(もちろん裏には鹿革のパッキンを挟み込み!)
カン止めはリベットの存在感を妨げないよう同色で、目立たず、されどしっかりと補強しています。
袖口裏には藍聖デニムの耳を使い、見えない部分へのこだわりもぬかりありません。
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