BIG JOHN BLOG [日本初のジーンズNBメーカー「ビッグジョン」公式ブログ]

《 RARE 》 DENIM JACKET その⑩

 

 

今回はハンドウォーマーポケットについてご紹介。

 

 

 

NEW RARE DENIM JACKETの企画を行うにあたり、特に検討を重ねた箇所のひとつ。

 

 

このポケットの有無によって見ための印象がかなり変わってくる。

それによって完成したデザインに対する好みが分かれる。

 

しかしながら永く着て頂くという観点から考えると、実用性のあるハンドウォーマーポケットは必須ではないか。

 

 

 

様々な検討を行った末の結果として、やはりハンドウォーマーポケットは必要であるという結論に至りました。

 

 

 

実用性として必要なポケットではあるが、見ためには極力主張しないのが理想。

そう考え、ステッチは生地と同色という形を採用。

 

 

仕上がったサンプルをみて、正しい判断だったと確信出来るディティールに仕上がりました。

 

 

 

 

 

このハンドウォーマーポケット、手を入れた時のこと、中を見た時のことを考え、内側にもこだわっています。

 

 

ポケットの中はこんな感じ。

 

お気づきでしょうか。 

 

一般的なGジャンにはこのポケット口の内側にはオーバーした生地の端が見えてることが多いです。

 

 

しかし、NEW RARE DENIM JACKETにはそれがなく、デニムからスレキにつながるラインが非常に美しい。

 

そして、手を出し入れする時に生地の端が引っ掛かることがなく快適。

 

着ている者以外には分からない、されど日々着続けるにはとても大切なこと。

 

 

 

 

実用性と見ためのバランスを両立したディティールといえると思います。

 

《 RARE 》 DENIM JACKET その⑨

 

 

今回は腰帯と袖口についてご紹介。

 

 

どちらも先端であるということが共通している箇所。

 

つまり、擦れやすい部位のため、永く着ていくと破れてくる可能性があります。

 

 

 

そういったことに対処するため、今回こういった仕様になっております。

 

 

まずは袖口。

 

 

 

 

 

続いて腰帯。

 

 

 

お分かり頂けるでしょうか。

 

 

どちらも2枚の生地を折り合わせてから縫製をしております。

 

 

 

一般的なGジャンでは一枚の生地を折り返して縫う箇所になるなのですが、こうすることで先端に『面』が生まれます。

 

一般的なGジャンの先端は『点』、それに対してNEW RARE DENIM JACKETは『面』といったイメージ。

 

 

 

『点』ではなく、『面』にすることで擦れに対する強度が高まるのです。

 

 

 

加えて触った時の厚みが何ともいえない漢らしさを感じさせます。

 

 

 

前回の襟に加えて今回の腰帯と袖口。

端から端までぬかりない強度のあるDENIM JACKETは着込みがいがありますね。

 

ご期待ください。

 

 

《 RARE 》 DENIM JACKET その⑧

 

 

今回は襟（えり）についてご紹介。

 

この襟、ただ者ではございません。

 

 

見ためでは全く分かりませんが、襟の中にもう一枚、藍聖デニムが挟み込まれています！！

（画像では本当にまったく分かりません。。。）

 

 

 

 

では、実際どうなっているのかと、襟のパーツを作成するタイミングを写真に収めることに。

 

 

それがこちら。

 

 

 

 

 

中を開いてみると…

 

 

 

 

こうなっています！

挟み込む生地にもしっかりとオーバーをかけ、生地のほつれが無いように処理しています。

 

こういったことの積み重ねによって、ものの完成度がまったくと言っていいほど変わってきます。

 

作成段階でしか知りえないこだわりポイントでした。

 

 

 

 

 

さてこの襟、触るとふっくら、もっちりとした厚みがあり、思わず立てたりねかせたりを繰り返してしまうほど。

（これぞ漢のジャケットといわしめるほどの存在感で、是非とも触って頂きたい！）

 

 

この仕様…もちろんただ厚みを増すための仕様ではございません。

 

 

 

着込まれたGジャンによく見られる襟の折り返し部分が擦り切れた状態。

 

首とデニムが擦れることで生じる現象のため、避けられないことでもあります。

 

 

 

それならばと、擦り切れた時に新たな生地が顔を出す仕様にすることとなりました。

 

擦り切れてしまった箇所をタタく際にも利用でき、そのまま擦り切れさせてもまたかっこいいと思います。

 

 

藍聖デニムの下から新たな藍聖デニムが顔を出す。

 

 

そこまでこのDENIM JACKETを着込む猛者を早く見てみたいものです。

 

 

《 RARE 》 DENIM JACKET その⑦

 

 

胸ポケットについてご紹介。

 

前回ポケット裏の極厚スレキ使いについてご紹介させて頂きましたので、今回はその表側について。

 

 

まずこちらをご覧ください。

極厚スレキをおさえるステッチは同色になっており、一見すると分からないほど目立ちません。

 

なぜ同色なのか。。。

 

DENIM JACKETの場合、胸ポケットにフラップが付きます。

ものを入れた時に、中のものを落とさない役割や見ためのメリハリの役割。

機能性を兼ね備えたディティールといえるでしょう。

 

しかしながら、パーツが増えると縫製箇所も増えてしまうため、見ためがうるさくなってしまうということがあります。

金茶の糸ですべてを縫うとそうなってしまうため、同色と金茶の糸のバランスを幾度となく検討いたしました。

 

 

その結果が画像の配色となっています。

 

 

この同色ステッチ、生の状態では生地に埋もれていますが、経年変化をするにつれて顔を出し始めます。

極厚スレキによる段差が絶妙なインディゴのコントラストを生み、このダブルステッチが効いてくるという仕掛けです。

 

《 RARE 》 DENIM JACKET その⑥

 

 

様々な検証を行い、試行錯誤を繰り返してきた NEW RARE DENIM JACKET。

 

ついにその姿をお披露目出来る時がきました。

 

 

 

まずはその姿をご覧ください。

 

 

 

藍聖デニムを存分に堪能して頂くことを考えた無駄のないデザイン。

 

永く着て頂けるとこを考えたポケットの配置やシルエット。

 

 

『リジッド』 → 『ワンウォッシュ』 → 『エイジング』

すべての過程において着続けたいと思って頂ける仕上がりになっています。

 

 

 

 

日々の着用によって生まれるアタリの一つ一つに愛着を持って頂けるデニムジャケットは数少ないのではないでしょうか。

 

NEW RARE DENIM JACKETは間違いなくその1着になると確信しております。

 

 

是非とも藍聖デニムにしか出すことが出来ないエイジングをお楽しみください。

 

 

 

 

 

ここで少しディティールもご紹介。

 

 

前回お伝えしたようにR008の縫製仕様を踏襲したディティールがこちら。

 

胸ポケットにはR008のバックポケットと同様に、藍聖デニムと同じ糸を用いた極厚スレキを挟み込み。

 

補強の意味と共に、立体的なアタリが出る仕様になります。

 

ポケットに触るとこの段差が何とも言えない触り心地で、ずっと擦ってしまうフェチポイントです。

NEW RAREオーナーにしか味わえないポイントですね。

 

 

 

 

 

前身にはクラフトマンが誇らしげに鎮座しています。

 

 

 

RARE R008 / 11 months after vol.2

 

前回に引き続きスタッフが11ヶ月間着用したR008。

 

今回はボタン編。

 

R008のボタンはデニムの経年変化とともに味を出す鉄を使っています。

最初は輝いているレアボタンですが、穿き込むにつれ茶褐色を帯びてくるのが特徴です。

 

これがその茶褐色化したレアトップボタン。

 

 

いい感じに錆が発生し、クラフトマンマークを浮き出させています。

 

そしてのこのトップボタンの裏も変化が。

 

 

ディアスキンをかませたパッキンもボタンの足を丸め込むようになり、補強に一役買っています。

 

 

そして比翼ボタンももちろん鉄製。

 

 

トップボタンに引けを取らない見事な経年変化。

デニムと一心同体で成長しているのがわかります。

 

 

そして比翼ボタンの裏ですが、こちらも非常にイイ感じ。

 

 

ボタンホールにかませてあるディアスキンのおかげで、ボタンホールもほつれることがありません。

最初は難くて留めにくい比翼ボタンもディアスキンに引っ張られて少し開いてくるので、ここまでホールの穴が開くとかなり留めやすくなってきます。

 

現在レアのデニムジャケットを製作中ですが、このR008の姿を見ているとまた一段と楽しみになってきます。

 

RARE R008のご購入はコチラ
http://www.bigjohn-netshop.com/fs/jeans/c/R008

 

 

《 RARE 》 DENIM JACKET その⑤

 

 

今回のデニムジャケットは基本的にはボトムスであるR008のディテール、縫製仕様を取り入れています。

R008ではボタンホールの中にインディゴで染められたディアスキンが補強材として入っているのですが、デニムジャケットでもそれを継承し、全てのボタンホールに入れています。

ボタンホールの中に入っているので、製品になるとまったく見えなくなりますが、今回はディアスキンが入る前を撮影してきました。

 

これがボタンホールの中に入っているディアスキンです。

R008では全てのボタンホールの中に入っています。

 

そしてもちろんRARE DENIM JACKETのボタンホールの中にも。

丁寧に１ホール１ホールに縫い付けていきます。

縫製し終った後では見れない貴重な場面。

永く着用できるように細部までこだわっている部分です。

 

 

《 RARE 》 DENIM JACKET その④

 

 

前回のサンプルから着用の検証をして、最終段階に入りつつあるRARE DENIM JACKET。

見た目のデザインはもちろん、着心地、耐久性、縫製仕様と、R008と同じく全ての工程においてこだわり抜いています。

 

早速次なるサンプルの縫製に突入。

 

前回のサンプルからさらに改良を加えています。

 

特に縫い糸は見た目を大きく左右するということもあり、熟慮に熟慮を重ねて決定しました。

 

 

熟練の手にかかっても、なかなか手ごわい今回のデニムジャケット。

一着丸め上げるのもほんとに大変です。

 

次回は縫製段階でないとなかなか見ることができない“あのパーツ”に迫っていきたいと思います。

 

 

《 RARE 》 DENIM JACKET その③

 

 

 デザインの検討段階に入り、複数の候補から比較検討を行った結果、

NEW RARE DENIM JACKETのテーマのかたちが見えて参りました。

 

NEW RARE DENIM JACKETのテーマ…

・永く着続けて頂けるアイテムにすること。

・これまでのBIGJOHNのGジャンと異なる、新たなデザインを生み出すこと。

 

 

このテーマをかたちにすべく、BIGJOHNが誇る熟練のパタンナーがパターンをおこし、

そのパターンをもとに熟練の縫製職人が試行錯誤しながら縫いあげる。

 

すさまじいこだわりを随所に込めているため、サンプルを縫うにも相当な時間と労力がかかっています。

それもすべてはRAREの名に恥じないものを生み出すため。

 

そうして出来あがったサンプルは現段階でも相当な完成度に仕上がっています。

 

 

しかし、まだここからさらに完成度を高めるため、BIGJOHNが誇るエイジング職人が立ち上がります！

 

 

本日よりNEW RARE DENIM JACKETの着用試験を開始いたします！！

 

 

実際に着用していくことで、出てくるであろう修正点をクリアにして、製品版の完成度をより一層高めて参ります。

これは永く着て頂くアイテムに仕上げるために非常に重要な工程。

 

今後の展開にご期待ください。

《 RARE 》 DENIM JACKET その②

 

前回ねじれの検証のために作ったサンプルのお話をさせて頂きました。

 

 

そうした製品化についての検証が完了し、次の段階としてデザインの検討に入りました。

 

 

今回デニムジャケットを企画する大前提として…

 

『NEW RAREならではの新たなデザイン』

 

…これをテーマに掲げ、検討に入る事に。

 

 

NEW RARE R008は永く穿き続けて頂くことが大きなテーマになっており、

これはデニムジャケットのデザインについても根底にあるべきテーマであると思います。

 

 

永く着て頂くには、見た目のインパクトでなく、ベーシックな中にRAREならではのこだわりを込めること。

新たなデザインにはそういった思いを込めております。

（もちろんこれまでのBIGJOHNのGジャンとも異なるデザインになります。）

 

 

リジッドから始まり、着込み、洗いをかけ、また着込む、そしてまた洗いをかける…

この繰り返しにおいて、どの段階においてもこう思って頂きたい。

 

『やっぱりRAREはいいな…』

 

そう思って頂けるように、初めて手にして頂いた時から10年後の姿までをイメージして企画を行っております。

 

 

 

 

 

 

デザイン段階に入った1stサンプルを少しご紹介。

 

リベットにはレザーパッキンを挟み込み、耳使いも。

 

 

今後の展開にご期待ください。